今週の温泉
11月13日は、同行者に曳かれて白山市(旧松任市)にある中川一政記念美術館を訪れた。午前中じっくり美術館滞在、途中昼飯は駅前の居酒屋(夜は)。午後も別館やら加賀の千代女の里を巡るともう結構な時間になってしまった。いつもの金城温泉に行こうかとも思ったが、折角のチャンスなので、今まで行きたい行きたいと思いながら果たせなかった金沢市内の黒湯にチャレンジする事にした。
石引温泉 亀の湯。金沢の街の真ん中付近、住宅地の中。ナビに従って走っていると、車では入っていけない程の細い路地を案内される。仕方なく反対側に回り込むと、立派な道路に面しており、駐車場も完備した温泉銭湯。
湯は...とても良い。金城温泉より一段と強い黒色...というより赤みがかった紫というか、赤ワイン色というか、モール泉らしい微妙で濃い色。内湯は加熱源泉と思えたが、露天(景色は見えないが)は源泉そのままと思われる。体温と同じ36.4度のぬるいNa塩化物炭酸水素塩泉。泡付きあり、ツルツル感あり。しばし浴槽の中でうつらうつら居眠り。ああ、気持ちええ。
難点?は、源泉をパイプからざあざあ注ぎ込んでいる事か。こういう泡付きの、微妙な湯は、底からそっと注ぎ込むくらいの心遣いが欲しい。飲泉場があり飲んでみたが、モール臭と共に塩味も良く、美味しいといえる味。
これは良い温泉を見つけた。中心街から近いし、贔屓にしよう。
その夜は、北陸自動車道ハイエェイオアシスの駐車場(高速道路外)に決定。ハイウェイオアシス内に出入り可能なので、いつもの売店巡りをして、土産物やら金沢の和菓子を物色。夜は車の出入りも少なく、ゆっくり睡眠できた。駐車車両は多いけど、どうやらみなさんここに車を置いて高速バスでお出掛けの模様。空車ばかりだった。
翌11月14日。真っ直ぐ帰っても能が無いので、手取川を遡ってみる事にする。白山スーパー林道と通ったりするのに、この上流域は何度も立ち入っているが、河口からしばらくは走った事が無かったので、この道は初体験。途中に手取渓谷あり。山峡の渓谷ではなく、山間の平地部を流れる川が浸食によって深い渓谷になっている物。この時期水量もあり、立派な流れだった。支流からの滝も見事。
途中温泉に立ち寄る。本来であればスーパー林道側、一番奥の中宮温泉にでも行きたかったが、時間的なものもあり、朝早くから営業している白山里温泉にて朝風呂。宿泊設備や研修設備も備えた立派な施設。ただ湯に関しては特に言う事はない。無色透明の循環消毒付き。ツルツル感は有る。ただ朝8時から営業している事と、紅葉の山々を眺める景色は最高。ええ風呂だった。
さて昼飯。途中で看板を見つけて、豆腐料理屋に入る。白山瀬女高原スキー場にある、「伝好」という。1階が豆腐屋さんで、2階がレストランになっている。なかなか新しくて、小洒落た店。案の定若いスタッフだ。
http://www17.ocn.ne.jp/~denko/index02.html
豆腐膳と豆腐ステーキを試したが、なかなか美味しかった。白山地方というと堅豆腐が有名で、何度か食した記憶があるが、どうも記憶の中の味と違うように感じた。堅豆腐というと、沖縄でもそうだけど、美味いけど何となくバサついた舌触りイメージがあるが、ここの豆腐、まあ堅い事は堅いけど、しっとりと言うか、キメが細かいというか、変わった食感だった。特に豆腐ステーキと、小鉢のサラダ風が良かった。豆腐料理というと、今年の5月に行った南会津の店も青豆腐が美味かったが、ここもなかなかの物。
食事が終わって階下の豆腐屋さんへ。しばし若いご主人と豆腐談義。なかなか拘りの豆腐を熱く語ってくれた。やはりこれくらい情熱を持って作くらんと、いい物はできんのか。土産に堅豆腐1丁、450円なりを購入。1丁と言っても堅豆腐、なかなかボリュームがあるので、家でも色々試してみた。やはりお勧めの白あえにすると、この豆腐のしっとり感が生きる。途中で買った天然なめこを入れたみそ汁にも入れてみたが、こっちもGood。またこちら方面に来たときは、ここの豆腐を買うことにしよう。
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